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Precision OS Technology社がシリーズAで230万ドルを調達
「専門特化型」VR手術シミュレーションサービスの強み

カナダのバンクーバーより、Precision OS Technology社(Precision OS社)がAOインベストメント等から230万ドルを調達したというニュースです。

 Precision OS社はVRによる整形外科手術の教育サービスを提供しています。整形外科医は、実際の手術室に酷似したデジタル空間で手術のシミュレーションを行います。同社のサービスの真骨頂は、手術中のリアルなフィードバックが得られるという点でしょう。手術中の患者のバイタルデータ(体温や血圧等)に加えハプティック・フィードバック(触覚フィードバック、術野の触感をリアルに感じることができる)を得ながら、整形外科医は手技を上達させていくことが出来るのです。
 今回の資金調達は、リード投資家がAOインベストであることも特徴的です。AOインベストメントは筋骨格系疾患の分野のスタートアップを対象とした新設の投資ファンドです。基盤となっているのはAO財団。整形外科および外傷領域の外科医と研究者19,000人以上から成るグローバルネットワークです。AOインベストメント会長は、「投資対象として有力なVR企業を複数評価した。Precision OSが提供するVRサービスの正確さと品質は群を抜いている。同社のVRプラットフォームは、世界の外科教育と標準医療を大きく変える可能性を秘めている。」と語っています。
 VRを活用した手術シミュレーションや外科教育はメリットが明解であり、プレイヤーの数も多い領域です。私は内科医で外科領域の経験は初期研修医に留まりますが、医学生や初期研修医レベルの外科手技と、外科専門医を取得するレベルの外科手技、更なる高みを目指す外科手技は大きく異なると想像します。高度な技術の習得を目指せば目指すほど、専門性は高く、領域は狭くなり、分野ごとの独自性が求められるようになるでしょう(胸部外科と形成外科の「高み」は異なる)。VRを活用した手術シミュレーションや外科教育は、今後「広く浅く」なのか「狭く深く」なのか、選択を迫られるのかもしれません。

https://www.businesswire.com/news/home/20181114005025/en/Precision-OS-Secures-2.3-Million-Series-Funding?fbclid=IwAR11VxcO6E6KjJ-x2MMB2ExZ3hKcv11BMn8giL32i_lBJhKy7PF1GgiGqAA

 

[補足資料]
Precision OS Technology
https://www.precisionostech.com/
AO Invesment
https://www.aofoundation.org/Structure/Pages/default.aspx?fbclid=IwAR2hQ-8wpSIwZwiex9y17vvDilYVUq1qxnEg5PNvnjKsWpzHx6-OF0cxvKA

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