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VRが実現する、診断・治療・リハビリテーションの新たな形
- 乳がん・大腸がん・アルツハイマー病 -

医療VRの効果を語る時、シミュレーション、リハビリ、抗不安・鎮痛など、活用方法毎の解説になる場合がほとんどです。この論文は、乳がん・大腸がん・アルツハイマー病という3疾患それぞれについて、診断・治療・リハビリという一連のエピソードで、VRがどのように活用されているのか(また活用される可能性があるのか)というアプローチを取っている点がユニークです。一連のエピソードの流れを追いながら、VR導入後と従来の方法と比較すると、VRを導入するメリットをより具体的にイメージすることができます。この3疾患を取り上げた背景について特に説明はありませんが、いずれも患者数が増加している分野であり、VR導入によって生まれる価値が社会的に大きなインパクトを持つ領域であると思います。
 例えば乳がん。ある研究によると、マンモグラフィーの擬陽性率は21~49%。マンモグラフィーのデータを3D画像化することで、擬陽性率は下がることが期待されるとのことです。また、女性にとって乳がんの診断から治療へのプロセスは、非常にストレスが高いものです。このストレス軽減にもVRは有効です。レポートでは、OnComfoft社(下記参照)のVRプログラム(抗不安・鎮痛目的のリラクゼーションコンテンツ)を用いたケースが紹介され、術前の不安や術後の痛みの軽減に加え、鎮痛薬投与量の減少と回復に要する時間の短縮が報告されています。
 疾患領域毎に、診断・治療・リハビリテーションというエピソードの流れの中でVRの活用をデザインすることは、主治医を中心とする医療チームの思考の流れに沿っているという意味で、より現場に馴染みやすいと言えるでしょう。またそれぞれの医療機関がどのような価値をVRで実現し訴求するのかという経営戦略立案にも親和性の高いアプローチであると考えます。医療におけるVR活用の全体像を把握し、個々の医療機関のニーズに即したVRの選択を現場視点で提案としてできる「医療VRコンシェルジュ機能」が重要になるのではないでしょうか。まずは私自身が先駆けとなって、この役割を果たしていきます。

http://biomedpharmajournal.org/vol11no4/a-survey-virtual-reality-model-for-medical-diagnosis/?fbclid=IwAR1Rox8t2lW0RxbEMZSWjfQDfBatnqsGkjjt9rwKi5vLWaxFJgWjRPSsMJE

 

[補足資料]
Oncomfort社

https://www.oncomfort.com/en/

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