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米国麻酔学会年次総会からの報告、VRは治療に対する子どもの不安と疼痛を軽減する

2018年10月13~17日に開催された米国麻酔学会で、子どもの痛みと不安を軽減するVRの活用に関する研究成果2題が発表されました。
 1つは、University of Texas Southwestern Medical Schoolからの報告です。VR催眠プログラム(海辺や潜水艦、山歩き等のシナリオで、催眠を誘うスピーチと音楽で構成されている)を脊柱側弯症手術後の小児21人に導入したものです(VR群10人、対照群11人)。対象群と比較し、VR群は、術後のモルヒネ使用量・嘔吐の回数が優位に少なく、尿道カテーテルもより早期に抜去でき、術後の回復が速く入院期間も短いという結果でした。
 もう一つは、Stanford Children’s HealthのCHARIOT プログラム(下記参照)の一環として実施された研究です。2017年から小児患者(6~18歳)600人以上(入院患者だけでなく外来患者を含む)を対象にVRゲームを導入。このVRゲームは、VR Distraction(気をそらす効果)を高めるため、児患者自身あるは医師がリアルタイムでゲームをアレンジできるという工夫が加えられています。明らかな不安軽減効果と疼痛軽減効果を認めており、今後は効果の数値化を目指していくとのことです
 BiPSEEも歯科領域に加え、小児領域でのVR活用の研究を進めています。近々Press Release等で報告できる予定です。

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/asoa-ssp100318.php?fbclid=IwAR2D_jI1JYAGO5h-IGk86cqNgfW0ocsHyqmO1LDODdHt60shk65SMQzck3U

 

[補足資料]
CHARIOT プログラム: 全米で技術とイノベーションでこどもの不安を軽減することを目的としたプログラム。特に、外科手術や麻酔、医療処置に伴う子どものストレスを軽減するため、Distraction(気をそらす)に注目したアプローチを展開している。
https://www.stanfordchildrens.org/en/innovation/chariot?fbclid=IwAR0-lX8cgiOdIbq486wEyfEuVkyjfgMjkFTxCpdwpyw5Tb5Ag7RZcDjguDA

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