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こどもがVRをねだったら…・
保護者が知っておきたい、安全で楽しいこどものVR体験

11月も半ばとなり街はクリスマス・モード。VRをねだるお子様に、「どうしよう…」と迷う方も少ないのではないでしょうか?日本では、3D映像を用いたVRの子どもの視聴に関して、とかく年齢制限が注目されてきました。背景には、①「6歳までの小児は立体視の発達過程である」という事実、②4歳11カ月の子供が3D映画を視聴した後に内斜視を発症した1例の症例報告(1988年)、があります。今年の1月に一般社団法人ロケーションベースVR協会(下記参照)が発表した、両眼立体視機器を利用した施設向けVRコンテンツに関する「VRコンテンツのご利用年齢に関するガイドライン」にも「7歳未満のこどもは利用させない」との記述があります。BiPSEEもお子様の安全を重視する観点から、お子様向けVRコンテンツは2Dのコンテンツとしています。
実は、子どもの3D(2眼ゴーグル)VRの使用については、①年齢制限に関する研究は不十分(一律の年齢制限が妥当かも含め)、②年齢制限の他にも留意すべきポイントがある、という側面があります。2017年COST(European Cooperation in Science & Technology)やDubit社、リード大学(英国)等がChildren and Virtual Reality: Emerging Possibilities and Challengesという報告書を発表しました。VRへの反応や、視力・平衡感覚の試験では、8~12歳の20名(男女10名ずつ)を対象に、3種類のゴーグル(Google Cashboard, Occulus Rift, HTC Vive)を用いて検査を行いました。8歳未満の子供については、ゴーグルの大きさと重さが子どもの頭位に合わないという理由等から対象とせず、8~12歳の児童の研究からの考察に留まり、今後の課題としています。
検査の具体的な内容です。20分間3DタイプのVRを視聴し、前後の変化を観察。視力については、変化は見られませんでした。立体視力検査では、もともと立体視力が弱く検査ができなかった児童が1名いました。Occulus Rift, HTC Viveを使用した15名中2名がやや悪化、Google Cardboardを使用した4名に変化は見られませんでした。つまり、元々両眼協調が不安定な一部の児童には立体視力への悪影響が懸念されるという結果でした。平衡感覚については悪化した児童が1名でした(VR体験中に転倒あり)。研究では、留意点として①眼科的疾患の病歴(遠視や斜視、等)がない児童に利用を制限、②体を動かさないVRについては、座って利用する、③歩き回るタイプのVRでは、子どもから目を離さない、④VR体験後、現実社会の距離感に慣れる時間を設ける(階段の上り下り、自転車等の前には特に注意)、⑤映像は最低でも60FPS、等を挙げています。
今後、子どもの3DタイプのVR視聴については、新たな知見が蓄積されていくことでしょう。BiPSEEは、国内外の研究結果を迅速に把握し、最新情報を発信していきます。

https://invisible.toys/virtual-reality-for-kids/?fbclid=IwAR2-KVQIBa4l3P-lB6sZEoDElnWFKWViOEiWr5bJk_pqWLJkAoqzT61N6Ik

[補足資料]
立 体 映 画 を 見 て 顕 性 に な っ た 内 斜 視 の 一 症 例

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jorthoptic1977/16/0/16_0_69/_pdf/-char/ja?fbclid=IwAR0aq3fzTn5TX8NMeFasB91kepH_1yox1KuJh1lcqrnkQcaJqQKFUUElqKM

一般社団法人ロケーションベースVR協会

https://lva.or.jp/

Children and Virtual Reality: Emerging Possibilities and Challenges

http://childrenvr.org/

(日本語訳 https://lva.or.jp/pdf/ChildrenandVR.pdf

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