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VR×ベクション
宇宙開発や医療での活用に期待

カナダのヨーク大学からの報告です。「宇宙飛行士は自分自身の動きをどう認識しているのか」を検証するためベクションを用いたVR実験を行っています。
 ベクション(視覚誘導性自己運動感覚)とは、実際には静止している人間が、視覚情報によって移動しているような感覚が引き起こされてしまう現象です。例えば、電車に乗り込んだ状態で向かい側の電車が発車する様子を見ていると,自分の乗り込んでいる電車が動き始めたのではないかと感じる現象です。
 今回のベクション実験では、VRに没入している時、距離間をどう判断し、自分自身の動きをどう処理しているのかを評価するというもの。この研究から得られた知見で、国際宇宙ステーションを移動する、より安全な方法を見出すことが出来るかもしれません。
 実験の具体的な目的は以下のとおりです。
1. 無重力状態において、「自分自身が動いているという感覚」を視覚情報がどのように生むのか、より深く理解する
2. 宇宙飛行士の感覚(周囲の環境をどう感じるのか)に、無重力が影響を及ぼすのかどうかを確認する
3. 視覚情報を処理する上で、宇宙という環境がどのように影響するのか、モデルを作成する
 この実験は、動作や姿勢保持に影響する疾患(例えばパーキンソン病等)を解明する、バランスを保つ機能が障害された患者の回復を支援するためにVRを活用する等、様々な分野での応用が期待できます。
 BiPSEEはベクションを「VR Distractionを強化する有効な効果手法の一つ」と認識し、活用を進めています。今回の報告は、ベクションという現象が持つ多面的で奥深い側面に光を当てるものであり、大変新鮮に感じました。

http://www.asc-csa.gc.ca/eng/sciences/vection.asp?fbclid=IwAR2Y89AB3ehZA9KcvXo6VlR9bNlgNCh66WS7tEQsWtGHHQ_4uVJHFkti-CA

 

[補足資料]
ベクションに関する詳細情報
九州大学 妹尾研究室 http://senotake.jp/research.html

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